【レポート】器さがしツアー @かっぱ橋
こんにちは、きょうかです。
前回ビリさんにすてきな鉢植えたちを見せてもらったわたしは、器と植物をコーディネートすることの楽しさに気づかされました。
そして「わたしもお気に入りの器に出会いたい!」と欲望を抑えきれずにいたところ、ビリさんが器さがしを手伝ってくれることになったのです。
(参照:植物×器のコーディネートってすてき!)
ということで、器さがしツアーを開催! 道具の問屋街・かっぱ橋に繰り出してきました。
掘り出しものがあるといいなぁ。
かっぱ橋へ、いざ出陣!
かっぱ橋道具街に着くと、さっそくたくさんの食器が目に飛び込んできました。リーズナブルなお値段のものがたくさんあってびっくり! これは掘り出しものの発見に期待できそうです。
わたし「ビリさん、選ぶときに気をつけたほうがいいこととかってありますか?」
ビリ「まずは好きなものを選べばいいと思うよ」
わたし「素材とかも気にしなくて大丈夫ですか? たとえば、穴を開けづらいタイプのものとかあったりするのでしょうか」
ビリ「強いて言うなら…陶器のほうが磁器よりも穴を開けやすかったり、釉薬がかかっていない素焼きの状態のほうがキレイに開きやすい、ということはあります。だけど、やっぱり一番は自分が身近に置きたいって思うものを選ぶのがいいんじゃないかな」
わたし「なるほど! お気に入りのものを選んだほうが楽しいし、鉢植えにしてからも愛着が湧きますもんね!」
ビリ「うんうん。素材や形状によって通気性や水はけに差は生じるけど、植物にとって望ましい環境にどうやって近づけるか工夫するのも、鉢植えの面白さのひとつだと思っています」
渋めで落ち着いた質感のものを選ぶのが吉
わたし「すてきな器がいっぱいで目移りしちゃいます…。せっかくだからスタイリッシュな鉢植えにしたいなぁ」
ビリ「鉢植えとしてうまく雰囲気がまとまりやすいのは、渋めの色味の器かな。それと、テカテカしない落ち着いた質感のものだと価格は安くても高級感が出ていい感じに仕上がると思います」
わたし「渋めでテカテカしないやつ…あ、これ渋い!」
ビリ「お、渋いね〜。山野草なんか植えたらいいかもしれないね」
わたし「さっそくコーディネートのイメージが! わ、これもかっこいい!」
ビリ「いい色だね〜。紫色の花が咲く植物を植えるなんてどうかな? たとえば紫杜松(ムラサキトショウ)、紫丁花(シチョウゲ)、紫式部(ムラサキシキブ)なんて植物があるよ」
わたし「名前にも紫が入っているし、おしゃれ!」
ビリ「あ、こんなのもどうだろう?」
わたし「これ外国人観光客がおみやげに買っていくやつじゃないですか!(笑)」
ビリ「ね(笑)。でも、松なんか植えたらベタすぎて日本で楽しむ用としては逆に斬新じゃない?」
わたし「たしかに! 話のネタにもなりそう(笑)」
こんな感じで植物とのコーディネートをイメージしつつ、食器屋さんをあちこち巡ったのでした。わたしはあまり植物の種類を知らないのですが、ビリさんが横からすぐにアイディアをくれるのでイメージが膨らみました。
そして出会ったお気に入りの器!
そして、わたしが見つけたお気に入りの器は…
こちら!
左の白い器はマットな質感で上品なツヤがあり、1,000円ちょっとで手に入ったとは思えない高級感が! 内側はほんのり淡い水色の釉薬で仕上げられています。すっきりと洗練された雰囲気に一目惚れしました!
右のだるまさんも一目惚れ! ちょっとユニークな器がほしいなあと思っていたところで出会った一品です。赤色もあって迷ったけれど、「青系の色のほうが植物に合わせやすいよ」というビリさんからの言葉に背中を押されてこちらにしました。
ちなみに、ビリさんが購入したのはこちら!
左からふたつは、ザ・日本のおみやげシリーズの湯呑み。富士山とお寿司の絵がユニークです。右の富士山が描かれた器は、そばちょこ。千鳥柄がぴよぴよしていてかわいいのです。
次回は苗さがしへ!
無事にお気に入りの器に出会えて、大満足の一日でした。器を見るのって楽しい!
そして、せっかくすてきな器を手に入れたからには、ぴったりくる植物も見つけて完成度を追求したい!
ということで、次回は苗さがしツアーに行くことになりました。どんな植物に出会えるかなあ。楽しみです!
ちなみに、エンジョイボタニカルライフ推進室では鉢植えコーディネートの相談にも乗ってくるそうです。鉢植え制作のオーダーも受け付けているとのことなので、お気に入りの器に植物を植えてもらうこともできますよ。
また、推進室のホームページ内『Shop Gallery』には、推進室こだわりの鉢植えたちの写真が随時更新されています。オーダーやコーディネートの参考にぜひご覧ください!
【推進室訪問】植物×器のコーディネートってすてき!
こんにちは、きょうかです。
先日ガジュ太郎の鉢植えに出現した白カビは、無事に消滅しました。
(参照:カビ発生事件)
微生物たちがしっかりと頑張っているようです。これで一安心!
植物の魅力を引き立ててくれる器
ガジュ太郎をながめていて、ふと思うことがあります。
それは、「器にこだわってよかったなぁ」ということです。
ガジュ太郎の鉢植えをつくったときにビリさんが用意してくれた器がどれも好みだったので、かなり迷いながらも選んだのが…
こちらの丸くてなめらかなフォルムがすてきな、渋めの器。
悩みに悩んで決めたので、もうこの時点で愛着が湧きだしていたようにも思います。
そして、ちょっとしたコツを教わりながら植え替えただけで、おしゃれショップのディスプレイのような雰囲気に仕上がり、感動したのでした。
そんなことを思い出していると、なんだか器のことが気になってきた…。
そこで、エンジョイボタニカルライフ推進室のビリさんに、器選びの楽しさやこだわりの鉢植えたちについて聞いてみることにしました!
さっそく推進室にやってきました
わたし「ビリさんこんにちは〜」
ビリ「いらっしゃい! ご要望どおり、お気に入りの鉢植えたちをいろいろ持ってきたよ〜」
わたし「わあ! どれもすてき!!」
ビリ「でしょ〜」
わたし「さっそくですが…ずばり、器選びの楽しさってどんなところですか?」
ビリ「洋服をコーディネートするように、植物と器を自分なりに組み合わせて好みの鉢植えをつくれるところかなあ。人とかぶらない自分だけのオリジナルをつくれるのもいいですね」
わたし「たとえば、どんなふうにコーディネートしているんですか?」
ビリ「色や雰囲気に合わせてコーディネートすることもあれば、植物の名前と器の柄をリンクさせてみたりなんかもしています」
わたし「名前とリンクさせるなんておしゃれ! ちなみに、器にこだわるようになったきっかけとかってあるんですか?」
ビリ「きっかけがあったというよりは、もともとなんとなく美術工芸品とかに興味があったからかなあ。骨董屋さんをのぞいたり、旅先で焼き物の食器を見たりするのも好きで。だけど、一目惚れして買っても、飾っておくだけのスペースがそんなにあるわけではなかったし、鑑賞と活用を同時に叶える手段として『そうだ、植木鉢として楽しんじゃおう!』と思い立ったのが始まりでした」
わたし「そうだったのですね! ということは、食器なんかにも植えているということですか?」
ビリ「そうそう。今日持ってきたもののなかにも、おちょこに植えているものがあるよ。食器を転用する場合はドリルで底に穴を開けたり、水はけのいい土を使ったりして、植物を植える器として用が足りるよう工夫しています」
わたし「ちょっと工夫すれば、食器にも植物を植えられるんですね!」
ビリ「うんうん。僕にとって“鑑賞”も鉢植えに求める重要な要素のひとつだから、器にもとことんこだわりたくて。だから既成概念にとらわれずに、器も好きなものを使いたいんです。結局これも、植物を枯らさないための“愛着”につながると思っています」
わたし「たしかに、お店で一目惚れした器に植物をコーディネートしたら、器にも植物にもぐんと愛着が湧きますね!」
ビリさんこだわりの鉢植えたちを一部ご紹介!
ここからは、ビリさんこだわりの鉢植えのなかからいくつかピックアップしてご紹介します!
<オリーブ × Whichford Pottery Auricula Pot>
わたし「この緑色の鉢おしゃれ! 何の木ですか?」
ビリ「これはオリーブだよ」
わたし「オリーブってこんなにかわいいサイズでも育てられるんですね!」
ビリ「ちなみに、オリーブの木にオリーブグリーンの鉢をあわせてコーディネートしたんだ〜」
わたし「なるほど!! まさに洋服のコーディネートみたいで楽しい〜」
<マメヅタ × ハス柄のおちょこ>
わたし「この小さくてかわいいのは?」
ビリ「“器まるかく”さんで見つけて一目惚れしたハス柄のおちょこに、マメヅタを植えてます。根本のコケもこだわりのポイントです」
わたし「これがさっきお話にも出たおちょこですね! サイズ感がかわいい〜」
<石化トキワシノブ 姫猫の手 × 有田焼 染付蕨文下方丸(李荘窯)>
わたし「なんですかこれは! もふもふしている…」
ビリ「これはトキワシノブっていう植物。こんなふうに根っこがくっついちゃっていて(石化)、猫の手みたいになっている小型のトキワシノブを“姫猫の手”といいます。ぐりんぐりんに根っこがまわっていて、もはや猫の手感あんまりないけど…」
わたし「たしかに猫の手みたいかも!」
ビリ「トキワシノブはシダ植物なので、同じシダ植物であるワラビ模様の器を合わせてみました」
わたし「なるほど〜!」
<松葉蘭 錦玉キンギョク × 有田焼 瑠璃釉縦縞文(李荘窯)>
わたし「これ、ザ・和風って感じでかっこいいです!」
ビリ「でしょ〜。これは“松葉蘭(マツバラン)”っていう植物で、江戸時代から園芸として楽しまれていた植物なんです。この組み合わせはかなりお気に入りで、いつもながめながら『いいですな〜』ってにやにやしてます」
わたし「粋!!」
<フィカス・アブチリフォリア × 楽鉢>
わたし「これ、ガジュマルに似てますね!」
ビリ「これはフィカス・アブチリフォリアといって、ガジュマルとは親戚のようなものです。この器、なんだかフリーザの乗り物っぽいでしょ?」
わたし「……」
器探しツアー開催?
ビリさんこだわりの器たち、いかがでしたか?
わたし「わたしも、植物と器を自分でコーディネートしてみたくなってきました! お気に入りの器に出会いたいなあ。でも、食器屋さんとかそんなに詳しいわけじゃないからなあ…」
ビリ「今度、お気に入りの器を探しに行ってみる? 器探しツアー!」
ということで、今度器探しを手伝ってもらうことになりました。器探しツアー、楽しみです!
ちなみに、エンジョイボタニカルライフ推進室では鉢植え制作のオーダーも受け付けているとのこと。お気に入りの器や植物を持っていけば、コーディネートの相談にも乗ってくれますよ。
また、推進室のホームページ内『Shop Gallery』には、推進室こだわりの鉢植えたちの写真が随時更新されています。オーダーやコーディネートの参考にぜひご覧ください!
【育レポ】ガジュマルの土に白いぽやぽやが…!? カビ発生事件
こんにちは、きょうかです。
先日参加したワークショップでつくった、ガジュマルの鉢植え──その名もガジュ太郎。
ちんまりしたサイズ感がとてもかわいく、仕事中も机の上でわたしを癒やしてくれています。
しかし、ガジュ太郎の姿に異変が…
ある日、いつものようにガジュ太郎を眺めていると、なんだかようすが違うことに気がつきました。
土の部分に、白いぽやぽやしたものがついている……
もしやこれ、カビでは……!!!
水やりも、しっかりと土が乾いてからしているし……
鉢のなかがジメジメおむつ(参照:枯らしちゃう女救済ナイト)になっているわけでもないと思う。
どうして。心配です。ガジュ太郎枯れないかな、大丈夫かなあ。
白いぽやぽやの正体は…
ガジュ太郎が心配なので、エンジョイボタニカルライフ推進室のビリさんに相談してみることにしました。
ビリさんこんにちは!
わたし「ビリさん、ガジュ太郎の土に、なんだか白いぽやぽやが発生してしまったのですが……これってカビですか?」
ビリ「あ、カビだね〜。でも、それくらい(土の粒にうっすらぽやぽやがついている状態)なら心配しなくて大丈夫」
わたし「やっぱりカビだったのですね……! でも、心配いらないならよかった〜」
ビリ「鉢植えをつくったとき、土に有機肥料を混ぜたでしょ。有機肥料は土のなかの微生物によって分解されてから、植物の栄養になります。その分解の過程でカビの菌が発生するんだけど、それが土の表面に白カビとして現れるわけです」
わたし「じゃあ、このぽやぽやたちは、肥料の栄養をガジュ太郎が吸収できるようにするために、微生物たちが頑張って分解している証拠なんですね。これ、このまま放っておいて大丈夫なのでしょうか?」
ビリ「きっと、1週間くらいすれば自然に消えると思うよ。ただ、もうちょっと風通しのいい場所に置いてあげると安心かも」
わたし「確かに、いまはずっと机の上に置いていたので、ときどき窓の近くなど風が通る場所にも移動させようと思います!」
植え替え後すぐに発生した白カビは、そんなに気にしなくてOK
ひとまず、心配いらないとのことなので、一安心。
カビといえば「悪いヤツ!!」みたいなイメージを持っていましたが、かならずしもそうではないみたいです。
土のなかの微生物たちが働いている証拠だったんだなぁ。
でも、風通しについてはちょっと見直しておいたほうがよさそう。
今後もガジュ太郎に元気でいてもらうために、もう少しベターな置き場所を考えてみようと思います!
まとめ
・植替えの数日後に発生した白カビは、有機肥料を微生物が分解する過程で発生したもの
・しばらくすると(だいたい1週間くらい)自然に消えるので、そのままにしておいてOK
・ただ、もう少し風通しのいい場所に置くようにするとなおよし
※数週間経ってもカビが消えなかったり、土を埋め尽くすほどのカビが生えてしまうような場合は、ほかの原因が考えられるため注意が必要です
エンジョイボタニカルライフ推進室では、植物の育て方に関するお悩み相談も受け付けているとのこと。お気軽に推進室に訪れてみてください。
くわしくは、ホームページをご覧ください!
【レポート】2017/10/28〜29『気軽につくって楽しむガジュマルBONSAI @NIWA JAM 2017』
こんにちは、きょうかです。
先日、『気軽につくって楽しむガジュマルBONSAI @NIWA JAM 2017』に参加してきました!
〈鉢植えデビューを目指して〉
今回のワークショップは、“ガジュマル”の小さな鉢植えをつくれるというもの。
会場になったのは、ひばりヶ丘にあるコミュニティスペース『ひばりテラス118』です。こちらでは、10月28日・29日の二日間にわたって『NIWA JAM(にわジャム)2017』が開催されました。おいしいお買い物ができたり、さまざまな体験ワークショップに参加できたり……まるでフェスのように楽しめるイベントです。
エンジョイボタニカルライフ推進室も、このイベント内でワークショップを開いたのでした!
(わたしが参加させてもらった29日は、台風接近によりあいにくの縮小開催……! 本当は屋外の芝生スペースで開放的な雰囲気のもと楽しめるとのこと)
ちょうど先日、『枯らしちゃう女救済ナイト!』に参加してから「植物と一緒に暮らしてみたいなあ」と思っていたところ。わたしも鉢植えづくりにチャレンジしてみることにしました!
〈鉢植えづくりにチャレンジ!〉
推進室のスペースに到着すると、たくさんのガジュマルが迎えてくれました!
いろいろな形があってかわいい! まずは、このなかからお気に入りのガジュマルを選ぶことからスタートです。
さらに、器にもこだわります。器によって鉢植えの雰囲気もガラリと変わるので、とても重要!
わたしは、こちらの黒い焼き物の鉢に決めました。
渋めの色味と、まるくてなめらかなフォルムがすてきです!
それでは、実際にガジュマルを植え替えます!
(※鉢植えをつくりながらだと写真を撮れなかったので、ここからはほかの参加者さんが挑戦している様子の写真でお伝えします)
ビリ(エンジョイボタニカルライフ推進室)「きょうかちゃん、『ラピュタ』観たことある?」
わたし「? あります」
ビリ「最後、ラピュタはどんな姿になるでしょう」
わたし「崩壊する……?」
ビリ「崩壊して、どんな姿になる?」
わたし「……根っこみたいなやつがむき出しになっていく」
ビリ「そう! 今からガジュマルの根っこをラピュタの最後みたいな感じにしていきます。はい、『バルス!!!』」
ということで、ピンセットを使ってていねいに土を落としていきます。この作業はていねいにやればやるほど良いのだそうです。まさに、最初が肝心。
根っこがきれいになったら、植え替えるときのポジションを決めます。
ガジュマルのどこを正面にしたいのか? 角度は? 傾きは? など、入念にチェック。
ポジションが決まったら、手で固定しながら少しずつ土を加えます。
ある程度土が入ったら、お箸をサクサクと土に入れて、すきまを減らします。地盤をしっかりと固めていくイメージ! これを繰り返しながら、土を鉢の縁ギリギリまで入れれば、植え替え自体は完了です。
そして、さらに美しい“BONSAI”にするために、枝や葉の長さや量を調整します。
枝の切り方のコツをビリさんに教わりながら、己のセンスにまかせてカット。まさに盆栽をお手入れしているようで楽しい!
そして、水をあげます。土についた細かいゴミなどを洗い流す目的もあるので、器の穴から出る水の濁りがなくなるまでたっぷりと!
なにやら、スタイリッシュな水の切り方も伝授されました。
ビリ「手首、肘、肩をやわらかく、すばやくしなるように鉢を持ち上げるのがポイント。振るのではなく、スッと上げる!」
水が切れたら……
完成!
↑こちらも参加者さんの作品。
わたしがつくったものは当日撮り忘れたので、家に帰ってから撮った写メをご覧ください↓
いかがでしょう?
手のひらサイズの鉢で、ちんまりしていてかわいい! 器の質感もあいまって、なんだか高級感もあります。
お気に入りのガジュマルを選んで、器にもこだわって、ていねいに植え替えて……自分で手をかけたことで、とっても愛着がわきました。これなら、梶芽衣子氏の2時間ドラマみたいにはならないはず!(参照:『枯らしちゃう女救済ナイト』レポート)
ビリさんいわく、これまでワークショップに参加した人のなかには、ガジュマルに名前をつけてかわいがっている人もいるのだとか。たしかに、名前を付けたくなる気持ちもわかります。わたしも名前をつけよう。今日からこの子は“ガジュ太郎”です。
ガジュマルは水分を保有できるキャパが大きく枝葉の展開も比較的速いため、初心者にも育てやすいそうです。水やりのポイントは、土が乾いたタイミングでたっぷりとあげること。地上に出ている部分には、こまめに霧吹きで潤いを与えてあげると良いのだとか!
エンジョイボタニカルライフ推進室ではガジュマルの鉢植えづくりのほかにも、さまざまなワークショップを開催しています。開催情報はFacebookで発信されています!
また、個別で鉢植えづくりをレクチャーしてもらうこともできるそうです。気になった人は、ホームページに記載されている連絡先にお気軽にお問い合わせください!
【レポート】2017/10/20『枯らしちゃう女救済ナイト!(ただし緑に限るっ)〜エンジョイボタニカルライフ推進室 in さちこの不器用な夜〜』
こんにちは、ライターのきょうかです。
先日、『枯らしちゃう女救済ナイト!(ただし緑に限るっ)〜エンジョイボタニカルライフ推進室 in さちこの不器用な夜〜』に参加してきました!
〈そもそも“枯らしちゃう女救済ナイト”って何だ〉
このイベントは、
「観葉植物大好きなんだけど、なんだかいつも枯らしちゃう……」
「水をあげたほうがいいのか、あげないほうがいいのかわからない!」
「なぜかよくわからないけど元気がなくて……」
なんていう“枯らしちゃう女”たちが、植物を“元気にする男”ことエンジョイボタニカルライフ推進室のビリさんに相談できるというもの。(もちろん“枯らしちゃう男”もOK)相談以外にも、グリーンについて楽しくおしゃべりできちゃいます。
要は、「お酒を飲みながら植物について話そうよ。初心者大歓迎」という会なのです。
わたしは、最初にこの会を知ったとき
「よく“育てやすくて簡単”と謳われるサボテンさえも腐らせたわたしが、参加しないわけにはいかないのでは……!」
と思ったのでした。
〈いざ、潜入!〉
会場になったのは、西武池袋線・椎名町駅から歩いて3分ほど、レトロな商店街に建つ小さなまち宿『シーナと一平』です。
築45年の民家をリノベーションした建物で、一階部分はとんかつ屋さんだったのだとか。いまでも看板は当時のものが残されています。何だかレトロでいい感じ!
そして、シーナと一平には毎週金・土の夜限定で『さちこの不器用な夜』という飲み屋さんがオープン。今回の会は、この『さちこの不器用な夜』で、さちこさんのおいしい手料理とお酒を楽しみながら開かれたのでした。
続々と“枯らしちゃう女(男)”が集まり、『枯らしちゃう女救済ナイト』スタート!
はじめにビリさんから、「植物との暮らし」におけるきほんのなかのきほんのお話が。
ビリ「まずは、植物との“ギャップ”を埋めていくことから、“枯らさない女”が始まります!」
わたしたち「ギャップ……?」
ビリ「飲み会とかでも、初めて会った人には出身地とか聞きますよね。『どこ中出身?』みたいな(笑)。植物の場合も、まずはきちんと名前を知って、自生地を調べて、どんな環境で生まれ育ってきたコなのかを理解してあげると一緒に暮らしやすくなるはずなんです」
わたし「たしかに、相手のバックグラウンドを知ると親近感が湧いたりしますもんね」
ビリ「そうそう。だけど植物は自分からしゃべれないので、とくに人間から歩み寄っていく必要があるわけです。そうすると、暑い地域の植物には冬場の気温調節に気をつけてあげたり、環境のギャップも埋めていけるようになる。人間同士だって、お互いの価値観を理解して歩み寄れるポイントを把握すると、一緒に過ごしやすくなりますよね」
参加者さん「人が同棲したり結婚するのと一緒だ〜」
ビリ「まあ、ギャップを埋めながら一緒に暮らしていくためには“愛着”を持つことがいちばん。愛がないと、ついついほったらかしにしてしまうと思うので……。
30年間、夫から見向きもされなかった妻が、不毛な生活に耐えきれず夫を刺してしまい、取調室で『30年間、私のことなんてまったく見てくれなかったんです……!』と、涙ながらに語る……っていう、梶芽衣子の2時間ドラマばりの展開になってしまうわけです」
わたし「ジェネレーションギャップがあってちょっとわかんないですけど、だいたい理解できました」
〈サボテンは“簡単”ではなかった〉
その後参加者のみなさんからビリさんに、植物に関する悩み相談が続々と持ちかけられました。
参加者さん「最近、うちのサボテンが小さくなってきて、あんまり元気がないような気がするんです……。それで水やりについてちょっと調べてみたのですが、“サボテンの身体が痩せてきて、鉢が軽くなったら”って」
わたしたち「そんなのわかんない!」
ビリ「サボテンって、草ものの植物に比べて水やりの頻度が少ないので、“簡単”とか“楽ちん”って思われることが多いんですけど、じつはタイミングが結構難しいんですよ」
わたし「だからわたしのサボテンも枯れたんだ!」
ビリ「こうやって“簡単”ってイメージがあるから買ってみたものの、枯らしてしまって、『自分に植物は育てられない……』と離れていってしまう人も多くて。もったいないんですよね」
参加者さん「うちのサボテンをまた元気にしてあげるために、良い方法とかってありますか?」
ビリ「うーん、これまでの水やりの頻度や暮らしの環境を見ていないからなんとも言えないけど……ひとつ言えるのは、元気がないからといって水をあげればいいっていうもんでもないということ」
参加者さん「元気がないと、つい『水あげなきゃ!』ってなっちゃいますよね」
わたし「うんうん」
ビリ「でしょ。優しい人はそうなんですよ。だけど、弱っている根っこはしっかりと水を吸うことができなくなるんです。すると、鉢の中に水が溜まっていって、濡れたおむつみたいな状態になっちゃう。そういうとき、これはあくまでひとつのやり方なんだけど、鉢から引っこ抜いて乾かしてあげるなんてこともあります。一度、パンツ脱がして風通しよくしてやるわけです」
わたしたち「(笑)」
ビリ「でもそれだって、いきなりパンツ脱がしたら『なによ!!』ってなる可能性もある。『これまで本当の私なんて見てくれなかったくせに……!』って。梶芽衣子の歌に『怨み節』っていうのがあって……」
わたし「やっぱり、日ごろからちゃんと見ていないとわからないこともあるってことですね」
ビリ「そうそう。植物にも人間と同じで個体差があるから、一概に“◯日に◯回水をあげましょう”とは言えないんです。だから、ちょっと元気がないかもと思ったときは、『最近水あげすぎてたかな?』という感じで、まずは暮らしを振り返ってみてください」
〈結論:この会に参加した人たちは、枯らす女じゃない!〉
その後も、それぞれのお悩み相談や植物トークで大盛り上がり。ビリさんは芋焼酎をロックでぐびぐびと飲み進めながら3時間しゃべり倒していました。(顔色まったく変わらず)
だけどやっぱり、すべての悩みも話題も“植物は人間と同じ”ということにつながるのでした。植物とじょうずに向き合っていくことで、人間同士のつながりにも何か気づきがあるかもしれませんね。
最後にビリさんから
「今日ここにいる皆さんは、『植物を枯らさずになんとかしたい!』と思って来てくれたわけだから、その時点で枯らす女じゃない!」
と、ひとこと。
なんだか、これからは植物と一緒に暮らせるような気がしてきました。わたしも鉢植えとか始めてみようかなあ。
今後も、エンジョイボタニカルライフ推進室ではさまざまなイベントが開かれるとのこと。Facebookで情報発信されていくので、気になる人はぜひチェックしてみてください!
エンジョイボタニカルライフ推進室のブログについて
はじめまして! こちらは、エンジョイボタニカルライフ推進室のブログです。
■エンジョイボタニカルライフ推進室って?
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■更新しているのは?
更新を主に担当するのは、ライターのきょうかです。取材をきっかけにエンジョイボタニカルライフ推進室のプロジェクトマネージャー・ビリさんに出会い、植物に興味を持ちました。これからいろいろなワークショップやイベントに参加したり、おうちで鉢植えを育てたりしていこうと思っています。
よろしくお願いします!