【レポート】2017/10/20『枯らしちゃう女救済ナイト!(ただし緑に限るっ)〜エンジョイボタニカルライフ推進室 in さちこの不器用な夜〜』
こんにちは、ライターのきょうかです。
先日、『枯らしちゃう女救済ナイト!(ただし緑に限るっ)〜エンジョイボタニカルライフ推進室 in さちこの不器用な夜〜』に参加してきました!
〈そもそも“枯らしちゃう女救済ナイト”って何だ〉
このイベントは、
「観葉植物大好きなんだけど、なんだかいつも枯らしちゃう……」
「水をあげたほうがいいのか、あげないほうがいいのかわからない!」
「なぜかよくわからないけど元気がなくて……」
なんていう“枯らしちゃう女”たちが、植物を“元気にする男”ことエンジョイボタニカルライフ推進室のビリさんに相談できるというもの。(もちろん“枯らしちゃう男”もOK)相談以外にも、グリーンについて楽しくおしゃべりできちゃいます。
要は、「お酒を飲みながら植物について話そうよ。初心者大歓迎」という会なのです。
わたしは、最初にこの会を知ったとき
「よく“育てやすくて簡単”と謳われるサボテンさえも腐らせたわたしが、参加しないわけにはいかないのでは……!」
と思ったのでした。
〈いざ、潜入!〉
会場になったのは、西武池袋線・椎名町駅から歩いて3分ほど、レトロな商店街に建つ小さなまち宿『シーナと一平』です。
築45年の民家をリノベーションした建物で、一階部分はとんかつ屋さんだったのだとか。いまでも看板は当時のものが残されています。何だかレトロでいい感じ!
そして、シーナと一平には毎週金・土の夜限定で『さちこの不器用な夜』という飲み屋さんがオープン。今回の会は、この『さちこの不器用な夜』で、さちこさんのおいしい手料理とお酒を楽しみながら開かれたのでした。
続々と“枯らしちゃう女(男)”が集まり、『枯らしちゃう女救済ナイト』スタート!
はじめにビリさんから、「植物との暮らし」におけるきほんのなかのきほんのお話が。
ビリ「まずは、植物との“ギャップ”を埋めていくことから、“枯らさない女”が始まります!」
わたしたち「ギャップ……?」
ビリ「飲み会とかでも、初めて会った人には出身地とか聞きますよね。『どこ中出身?』みたいな(笑)。植物の場合も、まずはきちんと名前を知って、自生地を調べて、どんな環境で生まれ育ってきたコなのかを理解してあげると一緒に暮らしやすくなるはずなんです」
わたし「たしかに、相手のバックグラウンドを知ると親近感が湧いたりしますもんね」
ビリ「そうそう。だけど植物は自分からしゃべれないので、とくに人間から歩み寄っていく必要があるわけです。そうすると、暑い地域の植物には冬場の気温調節に気をつけてあげたり、環境のギャップも埋めていけるようになる。人間同士だって、お互いの価値観を理解して歩み寄れるポイントを把握すると、一緒に過ごしやすくなりますよね」
参加者さん「人が同棲したり結婚するのと一緒だ〜」
ビリ「まあ、ギャップを埋めながら一緒に暮らしていくためには“愛着”を持つことがいちばん。愛がないと、ついついほったらかしにしてしまうと思うので……。
30年間、夫から見向きもされなかった妻が、不毛な生活に耐えきれず夫を刺してしまい、取調室で『30年間、私のことなんてまったく見てくれなかったんです……!』と、涙ながらに語る……っていう、梶芽衣子の2時間ドラマばりの展開になってしまうわけです」
わたし「ジェネレーションギャップがあってちょっとわかんないですけど、だいたい理解できました」
〈サボテンは“簡単”ではなかった〉
その後参加者のみなさんからビリさんに、植物に関する悩み相談が続々と持ちかけられました。
参加者さん「最近、うちのサボテンが小さくなってきて、あんまり元気がないような気がするんです……。それで水やりについてちょっと調べてみたのですが、“サボテンの身体が痩せてきて、鉢が軽くなったら”って」
わたしたち「そんなのわかんない!」
ビリ「サボテンって、草ものの植物に比べて水やりの頻度が少ないので、“簡単”とか“楽ちん”って思われることが多いんですけど、じつはタイミングが結構難しいんですよ」
わたし「だからわたしのサボテンも枯れたんだ!」
ビリ「こうやって“簡単”ってイメージがあるから買ってみたものの、枯らしてしまって、『自分に植物は育てられない……』と離れていってしまう人も多くて。もったいないんですよね」
参加者さん「うちのサボテンをまた元気にしてあげるために、良い方法とかってありますか?」
ビリ「うーん、これまでの水やりの頻度や暮らしの環境を見ていないからなんとも言えないけど……ひとつ言えるのは、元気がないからといって水をあげればいいっていうもんでもないということ」
参加者さん「元気がないと、つい『水あげなきゃ!』ってなっちゃいますよね」
わたし「うんうん」
ビリ「でしょ。優しい人はそうなんですよ。だけど、弱っている根っこはしっかりと水を吸うことができなくなるんです。すると、鉢の中に水が溜まっていって、濡れたおむつみたいな状態になっちゃう。そういうとき、これはあくまでひとつのやり方なんだけど、鉢から引っこ抜いて乾かしてあげるなんてこともあります。一度、パンツ脱がして風通しよくしてやるわけです」
わたしたち「(笑)」
ビリ「でもそれだって、いきなりパンツ脱がしたら『なによ!!』ってなる可能性もある。『これまで本当の私なんて見てくれなかったくせに……!』って。梶芽衣子の歌に『怨み節』っていうのがあって……」
わたし「やっぱり、日ごろからちゃんと見ていないとわからないこともあるってことですね」
ビリ「そうそう。植物にも人間と同じで個体差があるから、一概に“◯日に◯回水をあげましょう”とは言えないんです。だから、ちょっと元気がないかもと思ったときは、『最近水あげすぎてたかな?』という感じで、まずは暮らしを振り返ってみてください」
〈結論:この会に参加した人たちは、枯らす女じゃない!〉
その後も、それぞれのお悩み相談や植物トークで大盛り上がり。ビリさんは芋焼酎をロックでぐびぐびと飲み進めながら3時間しゃべり倒していました。(顔色まったく変わらず)
だけどやっぱり、すべての悩みも話題も“植物は人間と同じ”ということにつながるのでした。植物とじょうずに向き合っていくことで、人間同士のつながりにも何か気づきがあるかもしれませんね。
最後にビリさんから
「今日ここにいる皆さんは、『植物を枯らさずになんとかしたい!』と思って来てくれたわけだから、その時点で枯らす女じゃない!」
と、ひとこと。
なんだか、これからは植物と一緒に暮らせるような気がしてきました。わたしも鉢植えとか始めてみようかなあ。
今後も、エンジョイボタニカルライフ推進室ではさまざまなイベントが開かれるとのこと。Facebookで情報発信されていくので、気になる人はぜひチェックしてみてください!